横浜市緑区 Y. M. 様から頂いた
耐震リフォーム1年後のコメント
横浜市緑区 Y. M. 様から頂いた
耐震リフォーム1年後のコメント
清水 煬二 先生
大変、ご無沙汰しております。
相変わらず、お元気で、精力的にご活躍のことと拝察致します。
おかげさまで、耐震を兼ねたリフォームの完工から、
無事に1年がたちまして、近況報告を兼ねて、
ご挨拶のご連絡をさせて頂く次第です。
昨今の自然災害の頻発、国際情勢による諸物価の高騰に鑑みますと、
本当に最適のタイミングで設計と工事を引き受けて頂いたと、
改めて、ご縁に感謝しております。
素早く着工し、完工して頂けたことも、当方にとりましては幸運でした。
我が家は築後60年弱、複数回の増築と補修をへてきたものの、
さすがに、耐震性に疑問を感じ始めていたところで、私の定年を契機に、
ともかくも標準並みの耐震性の強化を切望していたところでした。
偶然とはいえ、清水先生の知遇を得る機会があり、
その場で、工事の担当をお願いしたという経緯でした。
初めての面談だったにもかかわらず、
その場で決心して依頼をした自分の判断力を誇らしく思っておりますし、
逡巡されながら、即断で受けて頂いたことにも、深く感謝しております。
2025年正月明けのことでした。
その後は、2カ月後くらいに複数案を示して頂き、6月には着工と、とてもスムーズに進めていただきました。
最初の面談で、想い出に残っているのは以下のご意見です。
「木造で、相当年数がたってますし、通常なら、建て替えをお勧めするところですが、
凝った造りをされておられることは一目瞭然です。
想い出も沢山おありでしょうから、リフォームで対処したいというお気持ちは十分に理解できます」。
まさに、当方の意向を先取りするような、直感的なお言葉で、すべてお任せしたいと、
決心したポイントでもありました。
その後は、2点ほどの大きな想い出があります。
まずは、私の書斎です。東北方向に畳一畳分ほどもある大きな窓があり、
採光と共に、風通し、外を見ると得られる気持ちの高揚などにより、
相当に自慢に思っておりました。
この家を自分で設計した亡父も、とにかく窓を多くとることに腐心しておりました。
ところが、第一案では、「窓は塞ぐ」ということで、暗い気持ちになりました。
私のあまりの消沈ぶりを察して、
最終的には、従来の窓は基本的に塞ぐものの縦長の回転式の窓を新たに設ける
という妥協案を考案してくださいました。
結果的には、書架のスペースも広がり窓も残るということで、
いっそう理想的な書斎になりました。
小さな窓一つですが、あると無いとでは、雲泥の違いです。
私の希望に十分すぎるくらい寄り添って頂けたと考えています。
今でも一日の大半を過ごす場所ですし、私自身は、この点が一番想い出深いです。
もう一点は、キッチンの改造でした。
リフォームの最初の出発点は、耐震工事でしたが、立案の過程で、世間話をしながら、
「この際、システムキッチンにしてはどうですか?」と提案してくださいました。
私にとっては晴天の霹靂でしたが、妻の嬉しそうな反応を見て、反対する理由はないと即断しました。
思えば、元々の台所は、亡くなった母の身長を基準に造られていましたので、
私の妻にはかなり位置が低いものだったのです。
脳天気な私は、10年もそのことに気付かず、控えめな妻も自分から言い出すことはありませんでした。
清水先生がきっかけを下さったことで、私も自分が見えてなかったことに気付くことができ、
妻にもより良い環境を提供することができました。
毎日、楽しそうにキッチンに向かっている妻を見ていますと、素晴らしいタイミングで、
ご提案頂いたことに、感謝の言葉もありません。
自分の想いの至らなさも、時折思い返して、反省しております。
こういうアドバイスができるのも、多くの事例に真摯に向き合い、
住む人・使う人の立場にたって、業務を果たされてきたからのことだと、敬服しております。
工事の期間は、4カ月程度でしたでしょうか。
暑い暑い2025年の夏で、当方にとっても生活の制限の多い厳しい夏でしたが、
それ以上に、主に工事を受け持たれた建設会社の方々の真摯で真面目な姿勢にも感服しました。
お世辞抜きで、完璧と言っていい仕事ぶりでした。また、大工さん、塗装屋さん、電気屋さん、経師屋さん、
水道周りの工事の担当者に至るまで、行き届いた方々ばかりで、感服しました。
「同声相応じ、同気相求む(類は友を呼ぶ)」と申しますが、意識の高い優れた建築士さんのもとには、
自然と意識の高い人々が集まるものだと、改めて認識させて頂いた次第です。
付け加えれば、どんなとき、どんな内容でも、こちらからの連絡には、必ず即レスで反応して頂けたことも、大事な思い出です。24時間を過ぎることは1度もなかったと思います。その後も、すぐに面と向かっての意見交換の機会を設けて下さいました。おかげさまで、どんなときも、安心していられました。
また、折りにふれ、四方山話をするなかで、いろいろな有意義なお話を聞かせて頂きました。その話題の豊富さには舌を巻くばかりでしたが、一番印象に残っているのは、お年寄りを中心に、社会的弱者に接するときの思い遣りの姿勢です。
この点は自分から話すと自慢になりがちですが、いつも自然に思い遣り溢れる姿勢が感じられました。経済的には何のメリットもないに等しい地方自治体の相談業務や、裁判所の業務に携わってらっしゃるのも、その背後にあるのは、同様な社会貢献の意識なのだろうと強く感じいる次第です。
新たな暮らしを始めて1年。住み心地と外観、両方の点で、とても快適な生活を送っております。肝心の耐震の面でも、間違いなく効果があり、格段の安心度を満喫して生活しております。
ちょうど、工事の期間の前と後、1年の時間をおいて、ドイツ人の友人が家族で泊まりにきました。
工事後に訪れた友人は、外の門を入るやいなや、「あれ!ちがう!!何かしたよね?」と問いかけてきました。
そのまま、まずは外観をくまなく見てくれ、家に入ってからもあれこれ、感嘆の声をあげてくれました。30年来の友人からのこの評価は、私どもにとって、何よりの誉れとなっています。
それもこれも、設計から施工まで、全過程において、要所で陣頭指揮をとってくださった清水先生のおかげかと、改めて、感謝の思いに浸っております。
完工1年の機会に、感謝の気持ちをお伝えしたくて、一筆啓上させていただく次第です。
今後とも、折りにふれ、ご交誼頂ければ幸いに存じます。どうぞよろしくお願い致します。
横浜市緑区S.Y. & Y.M.
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上記、頂いた原文のままです。
お忙しい中、丁寧な長文のコメントをお寄せいただき、心より感謝申し上げます。
また、身に余るお褒めのお言葉までいただき、本当にありがとうございました。
ご存じない方もいらっしゃるかもしれませんが、
現在、2000年以前に建てられた木造住宅については、
一定の条件を満たす場合、自治体による耐震診断を無料で受けられる制度があります。
M様邸とのご縁も、横浜市の木造住宅耐震診断の結果をご説明するため、
ご自宅へ伺ったことがきっかけでした。
その後、耐震補強設計をご依頼いただき、工事業者から見積もりを取り、
M様と施工業者に直接ご契約いただいたうえで、私が工事監理を担当しました。
耐震補強設計では、専用のコンピューターソフトを使用して建物の耐震性を計算し、
構造評点1.0以上となるよう補強設計と計画を立てます。
しかし、既存住宅の耐震改修では、実際に壁を壊してみると、
事前の調査や図面から想定していた状態とは異なっていることが少なくありません。
M様邸はお住まいになりながらの工事でしたので、
一度にすべての壁を解体することはできません。
生活への影響をできるだけ抑えるため、
何回かに分けて家具などを移動していただきながら、順番に壁を開けて確認していきました。
新築時から残っている部分については、想定内の範囲で問題はありませんでした。
一方で、おそらく過去に2回以上増改築されていると思われる部分では、
筋交いの有無ではなく、いくつか想定外の問題がありました。
そのため、壁を開けるたびに現場で状況を確認し、
その場で補強方法や補強位置の変更を指示しました。
建物全体の耐震計画と強度は頭に入れていましたので、
まず現場で変更内容や位置を変更し、その後事務所へ戻ってコンピューターで再計算、
安全性の裏付けを確認します。
そして改めて、書面や図面で施工業者へ指示する。
その繰り返しで工事を進めていきました。
施工業者も工程表に沿って工事を進めながら、
何か問題が見つかればすぐに連絡をしてくれました。
現場が車で1時間以内の場所だったこともあり、
その都度現場へ行き、ほぼすべての状況に対応することができました。
工事が順調に進んだのは、
M様ご夫婦が施工業者や私にさまざまなお気遣いをしてくださったことも大きかったと思います。
おかげで施工業者も工期を守りながら、
私からの細かな変更指示にも嫌な顔ひとつせず、最後まで丁寧に対応してくれました。
今回の工事では、耐震補強だけでなく、キッチンについてもご提案をさせていただきました。
キッチン部分は外壁側から工事するよりも、室内側の壁を壊して耐震補強を行った方が
工事費をかなり抑えられる場所でした。
既存のキッチンセットを一度取り外し、工事後に元へ戻すことは可能ではありました。
ただ、キッチンセット自体がかなり古く、換気扇も外から風が入りやすい昔ながらのタイプでした。
使い勝手の面でも、そろそろ交換を検討されるよい時期だと感じました。
今回は耐震補強のために内壁を壊しますので、
給排水管などの移動も通常より安く、短期間で施工できます。
近い将来キッチンを交換する可能性を考えると、
耐震工事と同時に行った方が費用面でも工事面でもメリットが大きいと判断し、
概算の追加費用をお伝えしたうえでご提案しました。
M様にご決断いただき、完成後には奥様にも大変喜んでいただけたので、
ご提案して本当に良かったと思っています。
もう一つこちらからご提案したのが、トイレの窓です。
耐震補強のために窓をなくして壁にする必要があったのですが、単に窓を塞ぐだけではなく、
「窓をなくし全体に断熱材を入れ、24時間換気兼用の換気扇を取り付ける」
という方法をご提案しました。
窓から入り込んでいた冬の冷気や夏の熱気を抑えることができ、換気も確保できます。
同様の方法は他の住宅でも効果を確認していましたので、自信を持ってお勧めしました。
こちらも完成後、実際にお使いになって「良かった」と言っていただけたことを嬉しく思っています。
耐震補強工事は6月18日に始まり、7月半ばまでの約1か月間でした。
その後の外壁塗装と屋根塗装については、
私は工事監理には入らず施工業者へお任せしましたが、
夏休み前には無事に完了し、すべての工事を合わせると約2か月間だったと思います。
工事中は、現場確認に伺うたびにM様ご夫婦といろいろなお話をさせていただきました。
さらに工事から1年後には、自ら腕を振るってくださり、
とても美味しいコースランチまでご馳走になりました。
そして食後には、貴重なジャコウコーヒーまで淹れていただきました。
バニラのような独特の香りがあり、私はコナコーヒーを思い出しましたが、
それ以上に個性的で、とても印象に残る味わいでした。
大変貴重なコーヒーをわざわざ開封していただき、
初めて飲ませていただきましたが、つい何杯もいただいてしまいました。
工事をきっかけに、このようなご縁をいただけたことを大変嬉しく思っています。
M様ご夫婦には、工事中から完成後まで本当に良くしていただきました。
改めまして温かいコメントをお寄せいただき、
そしてさまざまなお心遣いをいただきましたこと、心より御礼申し上げます。
どうもありがとうございました。