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あなたが新築をする場合はどういった家を希望するでしょうか?
デザイン性、広さ、快適性、使い勝手、耐久性、手入れが簡単、構造的に強く、健康にも配慮、明るく、
価格も予算内 … 。いろいろありますが、実際に建てるときはすべて叶うのは稀ですね。
土地やまわりの環境もあり、予算も好みもあるからです。
デザインや間取などの主観的な面は別にして、客観的な面で私が今までの経験と知識の積み重ねの中で、
ぜひ創りたい家というのがあります。私自身が納得できる家の条件です。しかし、こんな家はありそうで現実には
創られていないのでここで発表します。
もし、これが気に入ったという人がいれば、家造りに参加させて頂きたいものです。
私の不満は最近の家は特に、見かけだけの強さ、見かけだけの健康住宅、見かけだけの快適性を追求していて、
工事もいい加減であることです。
見かけだけの強さ
というのはどういう意味でしょうか?それは、本当に木造の構造を法律に反映していないため、現状
の設計では実際には問題が多すぎるのです。さらに構造的な強さが持続しない家という意味でも深刻です。
完成時にはうわべは地震に強くなりました。しかし、住宅の構造体の寿命は長くはなっていません。
むしろ短くなるでしょう。これは短絡的な構造体の強さだけに目がいって、耐久面のことをよく考えていないからです。
10年後にはわかってもらえると思いますが、私の警告です。現状の家では構造体の耐久性はせいぜい25年程度です。
理由は、内部結露の増加と雨の染み込みで構造体が腐るからです。
日本と欧米の住宅の考え方
には、実に大きな差があります。
1つは、欧米では、住むほどに価値が上がるのですが日本では逆です。
正確には欧米の家の寿命が長いため、住みながら手入れをし仕上をより良いものにグレードアップしていくことで、
価値が上がるといった方が良いかも知れません。
日本ではいくら家の手入れをしても構造体がすぐダメになりますし、家自体の快適性が確保されていませんので
手入れの価値はほとんど認められていません。
2つ目は、全館空調でのコントロールの考え方です。
このふたつの考え方の違いは実は住宅工事に大きく影響しています。輸入住宅を勧めるつもりはありません。
日本の輸入住宅はほとんどが、1つ目の考え方をクリアーしていません。
なぜなら、日本の業者や職人が耐久性を考えない、いい加減で適当な工事をしてしまうからです。
失礼ながら、それが当り前で許されるのが日本の考え方です。
リフォームで既存住宅の解体を確認し、いい加減な工事方法が皆さんの住宅を年数とともに、どう蝕んでいる
のかたくさん見てきました。さらに新築の住宅検査を行い、職人や現場監督、業者との対話の中で、その悪しき
考え方を嫌と言うほど思い知れされました。
これが、日本の住宅寿命が欧米の半分以下、いや4分の1とさえいわれる原因だったのです。
阪神大震災、秋田県の第3セクターの欠陥住宅を経て、2000年の建築基準法改正、新築の10年保証が
スタートした現在でも、これは変っていません。
「2×4工法は日本の気候では、高温多湿のため、木が腐ってしまうから合わない。」と言われてきましたし、
今でもそう言っている有名な建築家や技術者は少なくありません。
実は、私も昔はそう思っていました。日本に2×4工法が本格的に輸入され、内部結露によるカビや木の腐朽が
社会問題になったからです。
しかし、大きな勘違いをしていました。日本で2×4工法の正しい工事がなされていなかっただけだったのです。
2×4工法をお勧めするわけではありませんが、北米でも日本以上に高温多湿の地域はあります。
日本の気候に原因を押し付けるのは間違いです。
原因は防湿や断熱に対する甘すぎる施工方法にある
のです。
しかも、最近の木造軸組み工法も気密性が高くなり、2×4工法なみに考えなくてはいけない住宅が増えて
しまいましたが、全く無防備に工事を行っているのです。
また、2×4工法でも以前の問題を知らず、軽視して工事を行っている業者が増えています。
さらに悪いことに、外壁構造用合板の使用、剛床と呼ばれる工法の推奨、ホールダウン金物の使用の義務化、
金物頼りの接合部なのに、木造本体の接合部の強度の検討、金物の耐久性が無視されているという点があります。
いずれも完成時の構造体の強さのみを追求し、
耐久性に関する配慮や指導が片手落ち
のままとなり、
犠牲にされてしまっているのです。
これらを採用するならば、なおさら慎重に正しい工事をしなくてはなりませんが、現場ではほとんどなされて
いないのです。カナダの基準や検査は日本では考えられないくらい厳格です。
この違いが住宅寿命の大きな違いとなっているのです。
現在の日本の住宅工事への不満はこれ位にして、どんな家がよいのか次ページ簡単にお話します。
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