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住宅の断熱性と快適性を考える(9)

前回(8)からの続きです。

今回も具体的な例で説明します。前回は、風の流れの件でした。

快適性ということを考えると風のことも考えないといけませんね。

今回は、湿気について考えましょう。

みなさんの床がフローリングとして、そのフローリングに梅雨時や夏に素足で歩いて気持ち良いと感じるでしょうか?

床、壁、天井のうち必ず人が直接触れるのは、床ですね。

お子様なら寝そべったり這ったり、赤ちゃんなら舐めているかもしれません。

そのためミタス一級建築士事務所では、床はこだわります。

断熱性、蓄熱性、健康面だけでなく、湿気の対策も考えます。

一番のお勧めが、ミタス一級建築士事務所では床材で最初にお見せする

厚さ3センチの無垢材です。しかも塗装は自然塗料をお勧めします。

なぜなら、無垢材に自然塗料なら呼吸をしますし、これだけの厚さがあると

材質にもよりますが、蓄熱はもちろん、湿気対策にもなり歩いた時の質感が良いからです。

厚さが30ミリあるので、歩くとなぜかそれが感触として、薄い板と比べると何となく良い感じとして伝わるのです。

この床材を使うと、必ずご主人様は夏は素足で気持ちが良いとおっしゃいます。

床暖を使用することもできる無垢材ですが、床暖がなくてもあまり冷たく感じません。

リビング無垢床材01.jpg

▲▼この床材はダークもミディアムもナチュラルもあります

リビング無垢床材ナチュラル01

合板フローリングでは、夏はもちろんベタベタとした感じで無理ですし、冬は冷たすぎます。

無垢材に家具塗装のようにウレタン塗装をしたものは、お手入れは簡単でその点ではお勧めです。

ただ、自然塗装の床材と比べると湿気の吸放湿では、劣ります。

但し、このお勧めの床材には注意事項があります。

ハウスメーカでは、いくら費用をアップしても、この床材は使ってくれません。

なぜなら、反ってしまってクレームになるからです。

その材料を材種と商品だけでなく仕入れ先まで指定し、完全乾燥させたものを使います。

1本の長さが3.6メートルもある無垢の厚さ3センチ材料なので、

似たような材料では、現場に材料が入った時点で既に反り過ぎてしまっていて、工事中にギブアップした大工さんが、クレームを言ってくるでしょう。

また、この材料を使ったとしても、工事方法を何度も念押しして、現場で確認して指摘しないと夏になると大変なことになります。

一度経験している腕も人柄も良い大工さんでも、次回の現場でも工事中に念押しして、

さらに床材を張っている途中にチェックして、手直しの指摘をするくらい気を遣わないといけません。

無垢床材張り方01jpg

▲こんな風に1本1本の間を調整し、釘打ち

▼これは、よくある間違い、ここからでもやり直してもらいます

無垢床材張り方02.jpg

何度も現場で私が教えて経験しているスタッフでも、どういうわけか職人さんに対しては、

工事方法が間違っていても、やり直しの指摘や指示ができないので、結局、私が必ず現場へ行って確認して指摘することになります。

毎日、監理スタッフが現場へチェックに行っている現場でも、私が床を張り終わってから見に行ったらできていなかったので、

職人さんに指摘しなかったことを謝って、全部手直ししてもらったこともあります。

事前に伝えてあるとはいえ、大工さんには大変な手直しで申し訳ないのですが、

快適な住まいを造るためには、どうしてもこだわらないといけないところです。

事前に現場監督と大工さんに工事方法をお話をしていても、途中で現場チェックに行くと、

ダメなのでやり直しというくらい面倒なのです。

ですから、ハウスメーカーは絶対に、この材料は使いません。

子供部屋無垢床材01

▲子供部屋のダークな床材もこの無垢床材

▼玄関ホールもこの無垢床材

玄関ホール無垢床材01

 

工務店は、OKしてくれても弾性ボンドでベタベタにして張るので、それはそれでいろいろ問題ありです。

健康面や快適性を考えると、合板フローリングはもちろんダメですが、

無垢材を使っても床を張るのにボンドは最小限にさせないとダメなのです。ほぼ釘で留めます。

快適な住まいを造るのに、「設計と同じくらい監理が重要、設計だけでは絶対に無理」

と申し上げているのは、何十年と建築と住宅業界にいて、設計や現場や工事の現状を知っているだけでなく、

どうするのが正しいのか、それはなぜなのか、と常に考えて追い求めているからです。

床材は、大理石やタイルでも良いのですが一長一短があります。

それでも合板フリーリングと比べると、コスト以外は健康面、快適面で充分まさります。

次回(10)に続きます。

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