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住宅の断熱性と快適性を考える(5)

 

前回(4)の続きです。http://www.mitasu.com/blog/2018/04/4-1.php

住宅の断熱性能を表すUA値は、Q値と違って意味があると私は述べています。

しかし、同じ数値のUA値だと同じような快適性、不快性を感じることができるのか?というと

ハッキリ、ノーと答えます。

その理由のひとつに、

住宅の温熱環境だけを考えたとしても、少なくとも

熱貫流、熱伝導、熱輻射、対流の4つを最低考えないといけないからです。

少なくともというのは、温熱環境に限定して快適性を考えても、もっと他に要素があるということです。

今回から、この重要で主要な4要素のお話をはじめます。

UA値の数値が同じということは、この4つのうちの熱貫流の部分では同じくらいなんだ

という意味になります。

住宅の熱貫流というのは、外気と室内に温度差があるときに、どの程度の熱が貫通するかということです。

外気が熱い夏は、室内に熱が入ってきて暑くなります。

外気が寒い冬は、室内から熱が逃げて寒くなります。

ですから、この数値は小さいほど良いということです。

住宅といっても大きさ等がみんな違いますので、熱の量だけ比較しても意味がありませんから、

その割合を示したのが熱貫流率といい、住宅の場合、UA値で表している数値です。

ですから、UA値に意味があるのは、その住宅の熱の出入りのしやすさ、しにくさを

比較するのにわかりやすく、断熱性能を上げるとそれだけ数値が低くなるようになっています。

ですが、人間が、住宅で温熱環境で快適とか不快とか、暑い寒いと感じるのは、この熱貫流だけの要素で決まりません。

熱伝導は、熱貫流と同じようなものですが、敢えて分けています。

物体が接することによって、熱が伝わる量を示します。

大きさや条件が異なるので、割合を示すのが熱伝導率です。

同じ室温の時、同じUA値の建物の快適性は同じか?

いいえ、床材、壁材、天井材などの熱伝導率の違いでも異なります。

わかりやすい例が、同じ室温、同じUA値でも、

床材がミタス一級建築士事務所でよく使っている3センチの厚みの無垢材の室内と

合板フローリングの床材の室内では、全く感じ方が異なります。

合板フローリング2018413124611.jpg

▲床材が合板フローリングの例

 

▼床材が、厚さ3センチの無垢材の例

無垢床材2018413124742.jpg

 

どう違うかというと、合板フローリングは、冬は接した足から熱をどんどん奪うので

冷たいですし、冷えますし、不快になります。床暖が欲しくなるのはこのためです。

熱伝導率が高いため、冬は接した物体の熱、みなさんの足やスリッパの熱を奪いやすいのです。

もう一方は、熱伝導率が低いので、足が冷たくなりにくいのです。

ミタス一級建築士事務所のユーザーが、

「今までは、冬の朝に起きると一番最初に靴下を履いていました。この家では、素足のままで問題ありません。」

とコメントしていただのは、この違いなのです。

材質の違いによって生じるのは、熱伝導率の違いだけではありません。他にも影響しますが次回以降で説明します。

次回に続きます。

 

 

 

 

 

 

 

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