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住宅の断熱性と快適性を考える(4)

前回(3)の続きです。  http://www.mitasu.com/blog/2018/04/3-1.php

住宅の断熱性能を表す数値 Q値 は意味がない、
UA値 は設計上の断熱性能を表す数値としては
意味がある、と述べてきました。
 
現実ではなく、あくまで設計上です。
 
設計上は同じUA値でも、現実には全く違った断熱性能になっている場合があります。
 
施工上の問題、すなわち工事方法が間違っている、工事方法が雑、手抜き、知らないなどなどです。
他にも要因はありますが、今回は、施工方法の違いによって、設計上は同じでも全く違う断熱性能になってしまう
可能性にについて述べてみましょう。
 
現実に、現在でも度々現場で起こっていることです。
 
一つ目は、グラスウールやロックウールの施工方法が間違っている。
 
二つ目は、断熱材の施工方法が雑だ。
 
三つ目は、断熱材が入っていない細かい部分がある。
 
ということです。
 
写真を見ていただいて説明しましょう。
 
グラスウールの正しい張り方.jpg
 
▲この施工方法が間違っているのは、多いです。
今でも、建築士、建築技術者、第三者工事検査、施工業者も知らない、興味がない、指摘しない人が多いからです。
研究機関の調査によると、この違いでなんと断熱性能が半分に落ちるそうです。
 
設計上は同じでも、工事方法で断熱性能が半分に落ちる、これは知らん顔できないでしょ?
もう15年以上も、私はこのことを訴えてきています。
 
 
断熱材雑201841210159.jpg
 
断熱材雑201841210311.jpg
 
 
 
▲雑なのは、一目瞭然ですね。窓廻りなど入っていない部分もあります。
これで現実に設計上の断熱性能が現実に確保できるのかというと、誰が見ても無理ですよね。
 
 
 
 
断熱材正しく入れる201841210451.jpg
▲僅かな隙間もここまで細かく入れるのが正しいのです。
これは、全体は現場発泡の断熱材です。
それでも、この細かい部分は、それとは別に大工さんや現場監督が、入れる必要があります。
 
これは、なかなか気づかないし、指摘されませんし、こんな面倒なことは、なかなかしていないです。
ミタス一級建築士事務所では、現場監督に事前にお願いして、職人さんに直接お話しして
細かくチェックして、不具合があればやり直ししてもらいます。
 
 
断熱材正しく入れる201841210546.jpg
 
▲▼上の写真、端の緑の部分が、隙間に断熱材を詰めてもらっています。
そのためには、下のように細かく入れる作業をしてもらう必要があります。
現場発泡の断熱材でも同じです。細かい隙間は、後でこのように入れないと入りません。
 
断熱材正しく入れる作業201841210626.jpg
 
 
なぜ、ミタス一級建築士事務所がこの点にうるさいか、というと断熱性能の問題だけで終わらないからです。
断熱性能を上げれば上げるほど、間違った気密方法を取ればとるほど、
壁体内結露が生じて構造体が腐ってしまうからです。
 
それでも、50年住宅が建っていることは可能でしょう。しかし、構造体が部分的に腐っていては
大地震が来たら、強度が不足ということになります。
 
「50年経って、大地震が来ても倒壊しない」という前提を考えると、
耐久性維持の部分でここは、外せない部分になるからです。
 
次は、UA値が良い数値で正しく工事がなされれば、同じ数値なら、同じように快適か?
という疑問について解説します。
もちろん、答えはノーですね。
 

 

 

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