ホーム>スタッフブログ>ミタスブログ>住宅の断熱性と快適性を考える(2)
ミタスブログ

住宅の断熱性と快適性を考える(2)

前回(1)の続きです。http://www.mitasu.com/blog/2018/03/1-2.php

住宅の断熱性能を表す数値にQ値があります。

以前は、このQ値だけが使われていましたが、当初から「Q値の比較は意味がない」と主張してきました。

その理由は大きく2つあります。

建物は2次元の形状が様々ですし、3次元の形状も様々です。

Q値は平面形状や立面形状を完全に無視していて、単に平面的な大きさだけを考えての比較だからです。

住宅は単一形状ではありません。

平面的にも立面的にも様々なので、本来の性能比較とは違った数値が出てしまうからです。

この数値の定義が、そもそも3次元の住宅に適していないので、意味がないと述べてきました。

 

ふたつ目の理由は、換気設備などの熱環境の性能だけに注目して数値をゆがめるからです。

建物そのものの断熱性能ではなく、設備で大きく数値が動くからです。

建物そのものの断熱性能を上げるより、設備で上げる方が簡単なのでそれを使って安易にQ値をあげようとします。これでは、Q値が良くても快適な住宅とはいえないのです。

その理由は、シリーズの最後まで読まないと正確にはわかりません。

前回の最初に述べた、温熱だけをとっても伝導、対流、輻射で考えないといけないからです。

しかも、この設備には温熱環境以外で欠点があるのです。

住宅の快適性を考えていくと、温熱環境以外の他の要素も大切になってくるのです。

この点でも設備選択には注意が必要ですが、Q値を良くするために無視されています。

 

現在、ようやくQ値だけでなくUA値も性能の条件に入ってきました。

UA値は、設備に左右されずに建物の断熱性での比較であること、

さらに3次元の建物形状を考慮した定義ですので、これは設計上での比較においては

意味がある数値になります。但し、あくまで設計上です。

この意味は、近いうちに説明します。

次回は、もうひとつのC値について、何が問題かを述べましょう。

トラックバック(0)

トラックバックURL: http://www.mitasu.com/cgi-bin/mt/mt-tb.cgi/245