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コンクリート打設への思い

みなさんは、建物完成時のとき、
または上棟時に関心がいくと思いますし
そこにたどり着くと嬉しいですよね。
 
私もそうですが、それらと同じくらい
コンクリート打設に関しても
重要に思っていますし、思い入れがあるのです。
 
それに向かって緊張しますし、それが無事終わると
本当にホッとするのです。
また、打設のタイミングによっても、喜んだりします。
 
戸建ての住宅で、こんなに真剣にコンクリート打設を
考えてる設計事務所は、まずいないでしょう。
 
 
 
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これはどうしてかと考えてみました。
 
私の性格や仕事や建築に対する考え方もそうですが、
私が社会人になったときの最初の仕事の体験から来ているようです。
 
マンションなどの階数の多い
鉄骨鉄筋コンクリート造の場合や大型建築の場合、
毎回のコンクリート打設がいろんな意味で非常に重要となります。
 
全ての階までコンクリート打設が終わったときに
 
上棟だ~ということで、現場監督や設計事務所が一緒に
ぱあ~と街に出かけるわけです。
今は知りません。昔の話です。(笑)
 
それまでは、毎日が緊張の連続で、
そこで一度、お疲れ様ということで慰労するのです。
 
コンクリートを一度打設してしまうと、
やり直しというのは、余程のことがない限り
ほぼ無理です。
 
戸建ての基礎とは比べ物にならないくらい
多様な鉄筋の種類や間隔、決まり事がありますが、
 
鉄筋を正しく配筋して
型枠大工さんや、給排水工事の職人さん、電気の職人さんとで
ギリギリの工期の中で、現場で作業を調整しながら真剣な毎日が続きます。
 
例えば、翌日の朝からコンクリート打設予定の場合、
雨や気温などを気にしながら、ポンプ車や生コン車を何十台も予約します。
 
コンクリートの数量を多く依頼するとスムーズに行くのですが
余ったコンクリートの処分や費用が無駄になります。
 
少ないと、追加で頼んだ生コン車が来るまで
大勢の職人さんを待たせた状態となりますし
コールドジョイントの心配もしないといけません。
 
なおかつ、打設前日の午後の配筋検査に
工事期間がギリギリなのでぶっつけ本番でのぞむ、
手直しが出たら、帰りたがる鉄筋屋さんを引き止め
徹夜してでも手直ししなければなりません。
 
それでなくても、水道屋さんや電気屋さんは、
コンクリート打設前日は、ほぼ徹夜という
緊張感が、いつもみなぎっています。
 
とにかくコンクリートが全て打設できないと
サッシ取り付けも防水工事もできないので、
 
内部の仕上げに取り掛かることができません。
それまでは、雨に濡れても良い工事しかできないのです。
 
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コンクリートの打設が全て正しく終わるために
頑張っている、という感じです。
 
但し、人数をできるだけ少なくして原価を抑える、
工期を短くして経費を抑える
余計な工事原価が増えないよう、
本社から求められている中で、
 
品質をできるだけ良くしたいという
現場サイトの考えとの葛藤が起きます。
 
利益をあげる現場所長は出世していき
現場品質を重視して利益を出せない現場所長は
立場が弱くなっていきます。
 
ゼネコンで現場監督が最初の仕事だった私は
所長ではないので、
 
当然、利益のことより品質を優先させます。
大勢の職人たちと、現場で造り上げていくのに
短い工期で要領よく済ませるには、
 
現場監督の段取りや準備が必要で
その優劣で、仕事の品質も変わってくるのです。
 
そのための長時間残業、休日出勤、徹夜は、
毎日、目の前で造られている現場の中にいるので
全く苦にはなりませんでした。
 
そのおかげで、住宅建築の業界に入ってからは、年中無休24時間対応と
ユーザーの方には伝えて、ずっと行ってきました。
現在は、体力低下を感じるので、24時間とは言いません。(^^)ゞ
 
コンクリート打設は、何度も行いますが
鉄筋や配管が埋まって、打設ごとにその部分の手直しが
ほぼできなくなります。
 
そのため、毎回、毎回、コンクリート打設前になると
やり残したことはないか、何か忘れていないか、
正しい配筋になっているか、型枠の間違いはないか、
配管は正しいか、などと自問自答しながら
現場を駆け回るのです。
 
社会人一年生の最初の仕事をそういう思いで
繰り返してきたので、
 
戸建て住宅であっても、基礎コンクリート打設に関しては
非常に強い思い入れ感が、今でもあるのです。
 
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住宅業界に入っての最初の基礎コンクリート体験では
私にとっては、信じられないくらい、いい加減に感じてしまい
 
「こんなので許されるのか」という思いしかありませんでした。
 
当時から何十年の時を経て、住宅業界の基礎コンクリートのレベルは
随分あがってきたと思います。
 
住宅業界でもこちらが伝えたことやルールを、
現場監督や職人さんが理解できるようになってきました。
 
当初は、理解さえしてもらえなかったのです
 
逆に「そんなどうでも良いことを、さも重要なことのように議論するな」
と、最近でも基礎コンクリートでは常に感じていることもありますが、
 
どういう点に気を付けているか、実例でまた少しずつ
紹介していきたいと思います。
 
ということで、私のコンクリート打設への思いを述べてみました。
 
かなり前のブログで、真夏に仮設水道が間に合わず
スタッフとポリの貯水タンクを何個も買って
車に積んで水を運んで、コンクリート養生のために水を掛けていたのも
 
こういう思いから、コンクリートの品質を保つために
そうしないと気が済まないからなのです。
 
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